こんにちは

実は、生徒さんに十年以上前の私の姿をお見せすることとなり、実家をあさって、当時の吹奏楽コンクールの資料を発掘しました。高校2年生の時に白鳥の湖を吹いたのですが、それがとにかくひどい出来だった(個人的に)のは当時からずっとずっと反省していたので、まぁお下手だろうと思いつつ、恐る恐る聴いてみました。確か当時もビデオは買ったけど、恐くて見られなかったような記憶があるので、だとすると聴いたのは初めてだったかも。

…予想を超える下手さで笑いました(笑)基本的な呼吸が出来ていないこと!あと、姿勢が悪い。それと最後にリードが開きすぎていて音程が…(笑)音大受験にむけてレッスンを受けていた頃だったけれど、この実力じゃダメ!当時を回想すると、自分がどうして吹けないのか、理由が分かっていなかったのが一番良くなかったな、と思います。無駄に練習時間ばっかり取って、頭を使えていなかったので。とても練習をしている人の音とは思えません。中高生にありがちなパターン。

練習は大切、だけど、自分の思う練習は本当に練習??

はっきり言って、そこをしっかり分かってくれている私の生徒ちゃん・生徒くんたちの方が当時の私よりもずっと上手!!ひとつひとつの練習の目的を理解していくこと、目標を設定していくことって、本当に大切なことですね♪漠然と練習を進めるだけでは上達しません。レッスンに通えば上達する、講師に言われたことをそのまま実行していれば上達する、ということでもありません。レッスンでは、上達するために「意識の改革」を行います。それは、自分の音に耳を傾けることから始まります。意外と息苦しくなったりで自分の音って聴けていない方が多いです。(かくいう十数年前の私も、そうです)意識が少しずつ自分に向いてきたところで、次に練習の目的を知ります。そうすると、練習の効率も大幅に上がり!グンと伸びてくれます。こうして伸びていく様子をそばで見ていると、考えることって大切なんだなぁと思いますね。抒情的な楽器なので、どうしても感情が優先になってしまいがちですが、オーボエは論理思考が実はもっと大切かも、です。オーボエを鳴らす時の体の状態も、論理的にご説明すると理解して頂きやすいことも多いので、実は私、フィジカル面から楽器演奏を専門的に学んでみたいと最近思っていたりするほど…。

オーボエは、理系な楽器なのです。きっと。