表題は、だいぶ前に生徒さまに言われたことです。

吹いたら楽しいんだけれど、それまでの楽器を出して温めてリードを濡らすところまでが面倒でなかなか練習から遠ざかってしまうとのこと。さすがに常に出しっぱなしにしているわけにもいかないので、当時はこれはどうしようもないなぁとどうしたら良いか的確なアドバイスが出来なかったのですが、今その方の気持ちがとってもよく分かってきました。妊娠中にまさにその状況になったからです(笑)

まず、オーボエ自体は吹けば楽しいけれど楽器を出すところが億劫になる状況というのは、モチベーションの低下というよりかは、体が疲れていて結果的に気持ちや時間にゆとりがないということが多いのではないかと思います。意外と時間は作ろうと思えば作れたりします。でも、近々に目標や向かう先がないと、どうしても他を優先してしまう。それはそうだなぁと思いました。

でも、吹かなければそれだけどんどん演奏技術は低下していくので、最低限現状維持として練習時間の確保は必要です。そう分かっていても億劫・・・な時。私は特に産後ひと月はすくなくともブランクがこれから空くのが分かっていたので、どこに向かって練習すれば良いのか迷うところでした。そこでやってみて効果的だったことをご紹介します。

見えるところに楽器を常に置いておく

こんな大々的な見出しで書くことでもありませんが(笑)毎日必ず通る、目につくところに常に楽器ケースを置いておきましょう。必ず思い出します。それがこの次に書く項目とつながると、「出してみようかな」につながりやすくなります。

いちど練習出来たら、腹六分目でやめておく!

これが大事。一度だけ頑張って楽器を出さないといけないことにはなりますが、その練習の時に、満足するまで吹かないこと!「もうちょっとここがやりたいな」というところで、練習を終わりにして、また目に付くところに楽器を置いておきます。すると・・・練習したい欲が楽器を出す面倒を必ず上回って、数日以内に気づいたら練習しているはずですよ(^_^)

レッスンでは簡単にすぐ吹ける二重奏などを取り入れて

こういう状況でレッスンに行くのは・・・と思われるかもしれませんが、通い続けるのも大切です。多分やめたらそこで終わってしまいます。こんな気持ちの時は、簡単にその場で吹けるような二重奏がおすすめ。なぜ二重奏かというと、講師のお手本となる音があると、また気持ちが前向きになりやすいからです。こんな風に練習出来ない状況だと基礎練習で終わりがちですが、あえて曲だけにして「楽しむ」ことだけに集中してみるのも良いですよ。

私は妊娠9ヶ月ほどでお腹が大きくてなかなかレッスンに自分が出向くことは出来ませんでしたので、良いリードをしたためて次の練習のモチベーションにしていました(笑)リードが作れる方はそれも効果的ですし、作れない方でも行けそうなら買いに行くというのもてっとり早いですね。でも楽器を出すのが億劫なのに繁華街までリードを買いに行くかというと、行かないかなぁ・・・。となると、講師に用意してもらうのが一番ですかね(^_^;)