いよいよジメジメした日も多くなってきましたね。乾燥しているよりかは割れの心配は少ないものの、リードのトラブルがとても多いこの時期。私は一番苦手な時期です。今日はリードのお話でなく、梅雨時のオーボエ本体のお取り扱いについて、お話しようと思います。

管体割れ防止オイルは冬より少なくてOK

新しい楽器の方でJDRさんでご購入すると最近頂けるこのアイテム。梅雨時はそんなに塗りすぎなくて良いと思います。状況をみて、冬よりは控えめにしてみましょう。楽器の表面が照り照りになるくらいの湿り気の日はまず不要だと思います。

パウダーペーパーは本当に困った時のみ!

ヤマハの出しているパウダーペーパー。タンポからペタペタと音がする時に頻繁につけてしまう方もおられますが、このパウダーの成分は楽器にあまり良いものではありませんので、本当にくっつきすぎて困っている時以外は使用しないようにしましょう。たとえ梅雨時でもおすすめしません。私の場合はタンポを軽く押さえながらクリーニングペーパーを強めに通して対処したりします。

エアコンの風が直接オーボエにかからないように除湿運転

蒸し暑い日にエアコンなしで練習は不可能だと思いますので、ぜひつけて練習してください。ただし、風が直接当たると割れの原因となります。夏場に楽器を割ってしまう方の大半の原因はエアコンの風です。直接当たることのないように設定して、除湿ですこし湿度を下げてみてください。除湿機があったらなお良いと思いますが、多湿の環境も修行かなと、私は持っていません(笑)

といった様子で、梅雨時のオーボエとの付き合い方にもぜひ気をつけてみてください。それだけでもだいぶ調子が変わります。毎年リードの話には触れているので今回はあえて割愛しましたが、講師たちも毎年この梅雨を乗り越えていっているので、困ったことがあれば親身に相談に乗ります。ぜひどんどんご質問なさってくださいね。