この記事の作成から公開までかなりのタイムラグがあるので梅雨時に適さないアドバイスの可能性がありますが、自分のなかで結構な面白い発見だったのでアップしておきます。

私は今でこそナイロン糸を愛用していますが、実は二十歳くらいのうら若き頃は絹糸愛用者でした。なんで辞めたかと言うと、絹が高かったのとナイロンの方が巻きやすいから。ただそれだけでした(笑)

それから長いことなんの疑いもなくナイロン糸を使い続けてきましたが、最近生徒さま用のリードを作っているとなんだか絹糸のほうが当たり率が高いような?なんだか自分のより良いリードが出来るんです。そんなことが続いていたので、自分のリードもちょっと絹糸で作ってみました。

仕上がったリードは、なんだか懐かしい。そうだ昔はこんな感じのリードを吹いていたなぁとしみじみしてしまいました。ナイロンに比べてリードへの締め付けがすくないので、響き方が繊細で女性的。発音もクリア。中高音の当たり方もナイロンより楽です。ナイロンと比べるとパワーは劣りますが、女性のようなしなやかさが出ます。

でも・・・なんだかすごく変なところでうまく音程が取れない。設計はすべていつも通りで糸だけ違うのに、微妙なところでいつもと感覚が違う感じ。材かな?と思っていたのですが、あまりに感覚が違うので途中で挫折。やっぱり絹は自分にはだめだった、と諦めてナイロン糸のものに切り替えて練習再開。

なのに諦めが悪い&未練がましい私は絹糸の方がどうして音程がおかしくなってしまったのか、自分的には削りも悪くないし材も問題がないのに、解決できなかったことが悔しくてまた吹くことに。すると。あれ?さっきと違う!今度は普通に吹ける!?

最初に吹いた時と後に吹いた時、何が違うかというと水に浸けた時間です。ナイロンの時と同じ時間水に浸けると、材や周囲の環境要因も否めませんが、結果が違うことになりうるのだと分かりました。よくよく考えるとナイロンと絹では質が全く異なるわけなので、ケーンへの水の通り方も変わってきますね(^_^;)実験の結果、絹の時は水に浸しすぎないほうが良いかもしれないです。好みもあると思いますが、もし絹糸でうまくいかない時はお試し頂く価値はありますよ♪

特にこれからはジメジメする日が多いので、ナイロン糸であっても浸しすぎないように気をつけたいですね!